林ふじを句集

  川柳みだれ髪


夭折の川柳作家、初の書籍化



ひたすら女、ひたすら愛。

激しく命を燃やした女性「林ふじを」の

衝撃的な川柳句集。


ジャンルも性別も超えた

数々の句に

心が震える、熱くなる。


【内容】

夭折の女流川柳作家・林ふじをの、愛と憎、生と死の156句が、今ふたたび強烈な輝きを放ちはじめる! 没後55年、国文学者・復本一郎氏の監修で待望の書籍化。「川柳という文芸を通して、間違いなく「ニッポン」を変える可能性を持っていた女性の一人に数えることができるであろう」(本誌“監修者の一言”より)と評される林ふじをの、時代を先取りした女性川柳の醍醐味と魂の叫びをご堪能ください。

 

【目次】

「林ふじを」のこと/Ⅰ 鼓動/Ⅱ 愉しき悪/Ⅲ 真実のかけら/Ⅳ 乳房/Ⅴ 火のいのち/Ⅵ 絶叫/ほんとうの私 林ふじを/監修者として一言 復本一郎

 

【林ふじをプロフィール】

本名:林和子。川柳作家。大正15年(1926)、東京生まれ。結婚後娘をひとりもうけたが夫と死別。病弱であったためか、娘を夫の親族に託し東京で暮らす。やがて妻子ある男性と恋に落ち、その影響で川柳と出合う。昭和30年(1955)、昭和を代表する川柳作家・川上三太郎が主宰する川柳研究社の11月句会に初出席。以後、三太郎のもとで才能を大きく開花させ、当時の川柳界に大きな影響を与えた。昭和34年(1959)2月19日、病没。享年34。

 

【監修者プロフィール】

復本一郎(フクモトイチロウ)

昭和18年(1943)、愛媛県宇和島市生まれ。静岡大学教授を経て、現在、神奈川大学名誉教授。文学博士。専門は近世・近代俳論史。実験的俳句集団「鬼」代表。著書に『俳句と川柳』(講談社現代新書、のち講談社学術文庫)、『俳句実践講義』(岩波テキストブックス、のち岩波現代文庫)、『井月句集』(編・校注/岩波文庫)、『歌よみ人 正岡子規』(岩波現代全書)など多数。産経新聞「テーマ川柳」選者。

 

■書籍のご案内

林ふじを句集 川柳みだれ髪

復本一郎(監修)

単行本:192ページ

価格:本体1,350円+税

判型:四六判変型(上製本)

出版社:ブラス出版

発売日:2014/12/19

ISBNコード:978-4-938750-77-0